宇治川福祉の園

生活介護【定員30名】

ひとりひとりの個性や興味・関心を確かめ、身体能力や日常的な生活能力の維持と向上を目指した支援を行います。           

就労継続支援B型【定員10名】

地域社会とのつながりを大切に「働き」の経験を積み重ね、より豊かな生活を実現することを目指します。ひとりひとりに合った生産活動の機会提供や希望により他の就労支援サービスに移行することを目指した支援を継続して行います。           

              活動内容           

【生産活動支援の特徴】

  宇治川福祉の園では生活介護・就労継続B型のどちらも、ひとりひとりの
『はたらき』を大切に支援しています。利用者全員が、自分の「やってみたいこと」・「得意なこと」・「補助があればできること」に、より自立的に取り組む事ができるよう、ひとりひとりの作業工程や自助具を工夫しています。
畑班・ハロー班・製菓班・園芸班・すてっぷ班と、基本的に各班に分かれて作業をしています。その中で、各作業班は連携して支援しており、例えば室内作業中心の班に所属していても、外で動きのある活動ができるように、定期的に畑作業に参加する方がいます。下請け作業の「ネジ梱包」「雑貨製品シール貼り」「米袋リサイクル」などは、一つの作業班だけでなく、複数の作業班で利用者が取り組んでいます。それぞれコンセプトのある作業班に所属しながらも、持っている力を発揮できるようにしています。
また、製菓製品の梱包材料として、ハロー班のゆったりチームが作った手作り和紙を使用しています。自分たちの作ったものが製品となって、お客様に渡っていく喜びを得ることができます。「はたらく」事を通して、工賃や作業スキルだけではなく、社会の中で自分らしく生きていくための力が得られる事を目指しています。作業ができる事で、
達成感や自分の役割を感じることができ、周りの人からの賞賛を受けて、自己肯定感が強まり、自信と挑戦心につながっていきます。また、仲間と一緒に作業する中で、励まし合う・気遣う・〇〇さんと一緒なら自分もがんばる‥という『はたらき』が生まれてきます。
 社会や地域とのつながりも大切にしています。例えば、畑班ではボランティアの皆さんに種まきから除草作業、収穫とご協力いただいています。また収穫した作物は、利用者自ら施設玄関や宇治市福祉会館前で販売させていただき、お客さまの笑顔を見る事が、何よりの「はたらきがい」となります。また、下請け作業・授産製品の納品に関わり、先方とお会いして話をする事で、社会(経済)とのつながりも感じる事ができます。
 「はたらく」中で、様々な経験と感じて考える機会を重ねていき、自分らしい生活が形づくられていく様に、みなさんのはたらきを支援していこうと思います。
     

農作業

仲間と協力して季節を感じながら農作業に取り組み、収穫を喜び合ってはたらく意欲や生きがいにつなげています。 減農薬にこだわり、安全でおいしい野菜づくりを目指しています。土を耕し、水やり、草引き、収穫を基本にして幅広く作業にたずさわり、自立的に取り組めるようにしています。また、個別に手順を整え、必要に応じてペースに配慮したり、得意な作業に携われるように工夫を行いました。
 収穫した野菜は、施設のエントランスや宇治市総合福祉会館、保護者の皆さんなどに販売しました。購入された方々から生の声が返ってくることで次につくってみたい野菜や意欲の高まりにつながります。昨年から白菜作りにチャレンジしていて、2年続けて成功しました。
 野菜作りや畑の管理は利用者や職員だけでは難しく、ボランティアの皆さんの協力が不可欠です。作付けや草引き、収穫、手入れなど細かな作業まで幅広くボランティアの皆さんと楽しんで取り組みました。引き続いて、地主の青山一雄さんをはじめ近隣の農家の方からはアドバイスをいただいており、地域の一員として農作業できることに喜びを感じています。
(農作物加工) 
 収穫した野菜の加工を行っています。「焼き芋」は宇治十帖スタンプラリーにて出店販売しており、恒例となっています。毎年この焼き芋を楽しみにしている方も多く、大人気となっています。またキュウリや大根の漬物を作りました。自分達で育てた野菜で馴染ある漬物を作ることで、はたらく手応えと喜びを感じている様子が見られました。

米袋のリサイクル

  使用済の米袋に残っている米粒を取り除き、形を整えてリサイクル品を示すスタンプを押し、決められた枚数を結束します。入荷量も安定しており、各自に合わせた作業手順を調整することで、全ての方が自立的に取り組めます。          

受託清掃作業

<西小倉地域福祉センター>  高齢者のデイサービスと図書館のある三階建ての会館清掃です。特に会館を利用される方の安全を心がけ、元気にあいさつすることを大切にしています。気持ちよく会館を使用していただけるように、携わる利用者ひとりひとりが責任感をもって取りくんでいます。

<槇島地域福祉センター> 宇治川福祉の園に併設された、宇治市の施設を清掃する作業です。自立的に進められるよう、自助具や手順書などを工夫しています。経験を積み重ねて「自分がやる」という意欲・自信を持ち、仲間を手伝い励まし合う姿が見られます。センターを利用する地域の方とのあいさつや会話を通じて交流を行っています。           

下請け加工作業

 製品へのシール貼り、段ボール加工、結束ロープづくりなどに取り組みました。ひとりひとりがいろいろな作業に関われるように、工程を細分化したり、自助具を工夫したりしています。得意なこと、できることに関わり、みんなで協力しています。          

紙すき作業

 牛乳パックのフィルムをはがし細かくちぎる作業を中心に、ミキサーにかける、水に溶かす、一枚ずつすくいとって紙を作製して行く作業です。ミキサーの操作や準備~片付けの段取りを工夫し、利用者が関わる工程を設定しています。メッセージカードの作成を主として、新しく押し花を利用した「しおり」を作りました。その時期の花を使い、押し花づくりの工程に携われるように工夫しました。また、メッセージカードはスタンプを押す工程を増やして、よりオリジナリティなものとなりました。

園芸作業

 槇島コミュニティセンターの環境整備(花壇など)をする「コミセン班」と、園にて花の種植え~育成~寄せ植えなどを行う「エントランス①班」、同じく園にて花や作物の水やりを中心に行う「エントランス②班」の3グループに分かれて、作業をしています。
 コミュニティーセンターでは利用される地域の方と出会い、「おはようございます!」とあいさつを交わし合い、「いつもありがとう」「ご苦労様」‥と声をかけていただいています。ささやかなやりとりの中で、人や社会とのつながりを感じることができます。
 エントランスでは、季節によって種類が変わっていく花苗を育て、日々大きくなっていく姿をたのしみに作業に励んでいます。花苗はポットや寄せ植えにして販売しており、寄せ植えは受注販売もしています。          

EMぼかし作業

  EMぼかしとは、米ぬかやもみがらなどの有機物にEM菌を混ぜ込んで発酵させたもので、土中の微生物を活性化させて土壌環境を良好にし、植物をより健全に育成させる効果があります。製品には「生ゴミの堆肥化に使われるⅠ型」と、「油かすを混ぜた農園芸用肥料として使えるⅡ型」の2種類があります。
 EM菌の溶液をつくり、米ぬかとの混ぜ合わせ、袋詰めまで一連の工程を、ひとりひとりが自主的に取り組めるよう工夫しています。
 玄関先での作業という事もあって、訪問者から「何つくってるのー」とおたずねがあり、そこから会話が始まることもあります。出店の際や施設の玄関先で販売していますが、時には大量にご注文をいただく事もあります。水分量や発酵、乾燥期間に配慮して、品質の良い製品となるように心がけています。          

加工作業

 今年も、園芸班で育てたゴーヤを収穫して乾燥させ「ゴーヤ茶」を作りました。収穫時は、大きくなったゴーヤを見つけ出す楽しさがあり、「あったー」と元気な声が聞かれました。芋づるの佃煮も、みんなで和やかに話をしながら、一つずつ皮むきをしました。
 ハーブの加工品を、わくわくまつりにて販売しました。製菓班と協力して、レモングラスは「ハーブティ」に、ローズマリーは「レモン&ローズマリーサブレ」に、バジルは「バジル&トマトスティック」として商品化しました。
 工程を細分化することで作業に携わる場面つくりだし、みんなで一つの物を形にしていく喜びを感じることができまた。       

雑貨の袋入れ・ラベル貼り

  製品をポリ袋などに入れテープで閉じる、ラベルやバーコードを貼る作業です。シール貼りは、貼り位置がわかりやすい物が多く、必要に応じて定位置に貼れるように自助具を用いたり、入れる方向を間違えないように工夫しています。有名な水族館や動物園のお土産コーナーなどに置かれる小物商品の仕上げ作業を数多く手がけ、主に園芸班とすてっぷ班で作業を進めてきました。          

ネジ袋詰め

   ホームセンターで販売されているナットやクギなどを所定の袋や箱に詰めて出荷する作業です。
「52本入り」「36本入り」など、種類によって本数はさまざまです。工程を細分化し2本、5本、10本と、各利用者が数えて小分けし、最終的に指定の本数になるよう詰め合わせて出荷をするなどの工夫をしています。また、本数を正確に数えられるようにそれぞれに合った自助具を使用しています。作業工程がわかりやすく、多くの方が携わっています。ネジの計量の他、袋詰め作業やシール貼り作業、箱の組み立てなど様々な作業があり、こちらも利用者が目当てを持って取り組める作業となっています。         

ビーズ加工

  アクリルやガラスなど様々な材質のビーズを使い、メガネチェーンやブレスレット、アームバンドなどの製作を行っています。すてっぷ班の他に、園芸班、ハロー班(ゆったりグループ)でも作成しています。
子どもから大人向けと幅広く展開していることや、同じ工程であってもビーズの材質や大きさが変わることで製品を展開させていくことができることから、利用者それぞれの適性に合った製品作りを行っています。
交差や複雑な配列の作業では、ひとりひとりにあわせた自助具を使用し、自分の力で進められるように工夫をしています。細かなビーズの穴に糸を上手に通せるようになったり、最初は糸を通すだけだったのが、交差できるようになったり…とそれぞれが経験を積み重ね、できる事が増えてきています。
 見学者が来られた時などに、「これ、私が作ったんです」と商品を見せてアピールする方もおられ、自信をもって取りくんでいます。
公共機関などから記念品として注文をいただくことがあり、納品に出かけることで、自分のがんばりに対する手ごたえを感じることができます。          


【その他の活動】

金曜日の午後は、全利用者を対象に「自治会活動」「サークル活動」「音楽活動」「ふらいでー活動」を行います。           

自治会活動

 利用者が主体的に自分達の園生活について考え、話し合い、実行していける
ように活動を支援しています。これまで自分たちの意見を出しあってみんなで楽しめる企画や日々の当番活動を行う事を積み重ねて来ました。
 1Fフロアでは、「自治会係」というみんなの代表が集まって事前に打ち合わせをし、話し合いの場を通じ「自分たちでつくり上げる活動」としてできることを形にしてきました。
 2Fフロアでは、各利用者が穏やかに活動に参加できるように配慮し、行事の案内、希望・要望の聞き取りなどを、より丁寧に行いました。
 自治会活動では、自分の思いを表現する、選択をする、役割を持つという事も大切にしています。その中で、自分は何をやってみたいのか?何が好きなのか?何が得意なのか?…などの「自分探し」の場となるように、取り組んでいます。
〔主な活動内容〕
・係活動の当番決め、誕生日会
・わくわくまつりや宿泊旅行など行事の説明・準備活動
・虫歯予防、感染症予防などの勉強会
       

サークル活動

 日常の作業班を超えた仲間同士の関係を充実させることや、仲間と共に団結していく中で、仕事で感じるものとはまた違う達成感や充実感を得られるようなサークル活動を実施しました。
「スポーツ」「美術」「料理」から選んでもらえるよう活動しました。

[スポーツサークル]
日常、運動する機会が少なく運動不足を感じていることや、体を動かして遊ぶことが好きなどで、参加者は22名でした。参加者みんなで楽しめる活動を目指して、屋内では卓球バレーやミニボーリングなどの球技、流行りの曲でダンスもしました。屋外では近くの公園へウォーキングの後、遊具で体を動かしたり、鴻巣運動公園にてアスレチックやボールを使って運動しました。
利用者の「声」を聞いてやってみたいことを活動内容に反映させることで意欲的に楽しむ姿が見られました。

[美術サークル]
参加利用者は6名と少人数で活動しました。季節が感じられるような創作活動(和紙製の凧・暑中はがき等)、実用品の製作(胡桃マグネット)外出企画(植物公園で写真撮影)を実施しました。凧作りでは、ひとりひとりが作ったものを繋げて連凧にして、連帯感を持てるようにしました。毎回作品の発表を行い、作成したものをお互いが感じ合うことを大切にしてきました。

[料理サークル]
参加者は18名。「じぶんで調理して味わうことを通じて、四季を感じること」を目的に実施しました。材料には園の畑で収穫した野菜を使う事で、さらに季節感が持てるようにしました。全員が参加できるように、調理の工程を細かくする等の工夫をしました。「もっとこんな事がしたい!」「次はこれをつくりたい!」と言った前向きな声が多く聞かれました。        

音楽活動

・実施日:第1金曜日(変則あり) 年間10回
 ・ねらい:曲調によるグループ分けを行い、個人の表現を引き出してゆく。個人の表現を大切にしながら、仲間の音を感じ取ることも勧める。
      利用者の希望を反映させ、楽しみとなる活動にする。
 ・利用者参加人数:47名(A班15名 B班17名 C班15名)
 ・内容:セラピストタイム
     (京都国際音楽療法センターよりセラピスト1名 ピアニスト1名)
     うらばんタイム
     (主に担当職員主導で、季節感のある内容・積み重ねて形作って行く内容。)○音楽セラピストとの主な活動内容(約50分)
A班(はやいテンポのグループ)
目標:仲間と一緒に音楽をつくり、楽しむ。
   自分らしく、自由に自己表現するとともに、他者の表現にも興味をもつ。
①はじまりの歌:♪「さあ、冒険だ」
②自己表現:♪「ミッキーマウスマーチ」
  ビデオを見てイメージをもつ。ボディパーカッションをする。ソロかグループで踊る。人と手をあわせたり、一緒に踊ったり、コミュニケーションをとる。最後に皆で一緒に踊る。
③リラックス:♪「早春賦」
  クールダウンし、リラックスする。
④おわりの歌:♪「花は咲く」
B班(どっちもテンポのグループ) 
目標:自分らしく、自分なりの楽しみ方で、音楽活動に参加する。
   仲間と一緒に音楽をつくり、音で交流する。
①はじまりの歌:♪「さあ、冒険だ」
②歌唱:♪「春よこい」
  季節を感じながら歌う。桜の花びらを散らせる。
③ダンス:♪「秘儀!らーめん体操」
  まず、ビデオを見る。ビデオを見ながら踊る。マットでステージをつくる。
④自己表現:♪即興・童謡
  数人ずつグループになって、楽器を演奏する。できるだけ少人数で行う。
⑤リラックス:♪「早春賦」
  大布を使って、リラックスする。布の下に入ってもよい。
⑥おわりの歌:♪「花は咲く」C班(ゆっくりテンポのグループ)
目標:自分らしく、自分なりの楽しみ方で、音楽活動に参加する。
   仲間と一緒に音楽をつくり、音で交流する。
①はじまりの歌:♪「さあ、冒険だ」
②歌唱:♪「春よこい」
  季節感を感じる。マイクで歌う。桜の花びらを散らし、春を呼ぶ。
  利用者同士でやってもよい。
③自己表現:♪即興
  キーボードを使って、自由に表現する。ひとりひとり演奏する。セラピス
  と一緒に演奏しているのを感じられるといい。
④合奏:♪童謡メドレー
  自由に楽器を選び、演奏する。一体感を味わう。
⑤リラックス:♪「早春賦」
  大布を使ってリラックスする。布の下に入ってもよい。
⑥終わりの歌:♪「花は咲く」職員との主な活動内容(約50分)
・音楽観賞…季節を感じる曲を聴いてメロディーを感じ、その季節に関する話や創作を行いました。
・歌唱…馴染の季節感のある歌や、利用者からの意見を取り入れて歌いました。馴染みのある曲には、身振りや簡単な手話を用いました。
・身体活動…音楽に合わせて、簡単な体操や座ったままでもできる運動を行いました。曲調により3つにグループを分け、それぞれのグループが持つ良さや目標についてセラピストと話し合い、活動しています。
セラピストとの活動では、“ひとりひとりが楽しんで表現する”ということを大切に、ダンスや歌だけでなく、様々な楽器、珍しく楽しめる楽器を用意し、個々に興味のあるものを使用して活動しています。最初はみんなの前で発表すること、どう参加したらいいのか迷う方もいました。気持ちが温まるのを待ち自分のペース、自由な表現を促すことで、笑顔で参加できるようになってきています。また、順番を待ったり音楽に合った楽器を選んだりと、自分のことだけでなく、周囲の状況に目を向けている場面も見られています。表現の楽しさを感じ、自信につながってゆくように、活動を続けてゆきたいと思います。職員との活動(うらばんタイム)では、季節に合った歌を唄ったり、音楽に合わせて身体を動かしたり、楽器演奏をしたり、また創作的な内容を取り入れたりと、音楽と身近なもので楽しめるという活動を行いました。
セラピストタイム、職員との活動(うらばんタイム)共に、施設備品のスヌーズレンを使用して、リラックスのできる空間作りもしました。
           

ふらいでー活動

1Fフロア・2Fフロアのグループに分かれて、外出や園内レクレーションなどの余暇活動をしました。それぞれが楽しめるように、さらに小グループに分かれて行動したりと、工夫しました。
・外 出
   鴻ノ巣運動公園、丸久小山園見学、京都市市民防災センター見学、枚方パーク
・招待企画
   南京玉すだれ、京炎そでふれ
・室内企画
   紙芝居、風船バレー大会、かき氷作り、紙ヒコーキ作り、玉入れ大会、室内スタンプラリー
           

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施設一覧